社長さん! 銀行員の言うことをハイハイ聞いてたらあなたの会社、潰されますよ!

社長さん!銀行員の言うことをハイハイ聞いてたらあなたの会社、潰されますよ!

社長さん!銀行員の言うことをハイハイ聞いてたらあなたの会社、潰されますよ!

タイトルが長いよ……(笑)
飛行機の時間つぶしのために空港で買った1冊。ちょっと今読んでいる、「宇宙創成(下)」と「国家と宗教」の密度が濃く、花粉症の頭ではなかなか読み進まなかったため、軽く得られる情報的なものを求めて買ってみました。
著者がそれ系のコンサルタントをしていることもあり、読者のターゲットが、中小零細企業で銀行とのやりとりに苦心している人に向けられているのか、どことなく「ナニワ金融道」とか「カバチタレ!」な雰囲気が見え隠れしていたりするのですけど、全体的には著者が銀行員だった時の経験も交えて、銀行の基本的な対応がこういうものなのかとよくわかります。
しょっちゅう「粉飾はだめですよ、やってたらさっさと処理しておかないとひどい目に遭いますよ」的なニュアンスが出てくるので、世の中の中小零細はそんなにほいほい粉飾してるのかと勘ぐりたくなりますが……やってるんでしょうね(笑)
私は直接銀行の人とやりとりすることはないのですが、遠くで見聞きしていると、やっぱり「人次第」のようですね。きっちり仕事をするセンスの良い担当者に当たればいいのですけど、そうでない場合は何かとオーバーヘッドが発生してしまうようです。この本に書かれていることがすべてパターンとして現実に当てはまるわけではないでしょうけど、「裏の仕組み」を正しく理解していないと、結局振り回されてしまうでしょう。
「義理と人情を秤にかけりゃ、金が重たいこの世界」という感じでしょうか。